「ある土曜日の朝、いつもどおり主人を起しに行くと、ベッドに主人の姿がありませんでした。いつもは起こしても起きない人で、朝からどこかに出かけるなんてことも今まで1度もありませんでした。」
「携帯電話も繋がらず、帰りを待ちましたがその日も次の日も帰ってきませんでした。主人の実家や親戚、思い当たる交友関係などしらみ潰しに電話をしましたが、主人の行き先を知る人はいませんでした。いよいよ安否が気にかかり、警察にも捜索願を出しました。しかし1年が過ぎた今も、なにも進展がありません。」
「そんな時に『全国124支店を誇る日本一の探偵事務所』としてガルエージェンシーさんが紹介されているテレビ番組を目にし、わらにもすがる思いでお電話しました。」
「お電話をいただいたその日のうちにガルエージェンシー渋谷神宮前支店までお越しいただき、詳しいお話を伺いました。警察には旦那様がいなくなった翌日に捜索願を出したものの、探している様子を感じることはなかったそうです。「目撃情報があったら連絡する」と言われたきり、その後1年間、1度も連絡がないまま今に至ると伺いました。旦那様はこれまで無断で外出したことはなく、いなくなる前日も普段と何も変わった様子が無かったそうです。手がかりを見つけるためにご了承をいただき、旦那様の部屋に入らせていただくことにしました。手帳、パソコンなど手がかりになりそうな物を徹底的に調べると、インターネットの検索履歴で、静岡県に関するWebサイトの閲覧履歴が多いことに気が付きました。その中には静岡県への新幹線の時刻表もあったので、旦那様は静岡県に向かった可能性が高いものと判断しました。すぐにガルエージェンシー三島、静岡、静岡北、静岡西、浜松の5支店と連携し、調査を開始しました。」
はじめの1ヶ月間、静岡県内を調査するも有力な手がかりが1つも掴めませんでした。調査が2ヶ月目に入った頃、日雇いのアルバイトで旦那様らしき人物と一緒に働いたことがあるという男性と接触に成功。その男性の証言によると、旦那様は半年ほど前から姿を見せなくなってしまったそうです。「生きるために働くことに疲れた」というのが口癖だったようで、その後の足取りについては全くわからないそうです。調査が一度振り出しに戻ってしまったので、全国の124支店全てに旦那様の情報を共有しました。全国での行方調査開始から1年が過ぎた頃、ガルエージェンシー名古屋駅西支店から旦那様によく似た人物の情報が入りました。なんと旦那様は名古屋駅付近でホームレスとして生活を送っていたのです。すぐに依頼者様にご連絡し、間違いなくご本人との確認を経て、実に2年ぶりとなる再会を果たすことができました。
旦那様は、働くということに対して無気力になり家を飛び出し、帰るに帰れないまま月日が流れ、ついには世捨て人のようになっていたそうです。
無事に再会できたことを喜んだ依頼者様は、2年間行方不明だったことを許した上で、一緒に家に戻るように旦那様を説得しました。旦那様もそれを受け入れ、今は新たな仕事を探しながら夫婦仲良く生活を続けているそうです。